諸病の元の歯周病菌をやっつけよう!
1.歯周病菌は緒病の原因
口の中には歯周病菌や齲歯(うし)菌(虫歯の原因菌)が存在します。
こうした菌を放置すると、
血液中に菌が入り込み、動脈硬化や脳卒中、認知症、糖尿病、腎臓病、消化器
がんなど非常に多くの疾患原因となりえます。米国の研究によると
歯周病(いわゆる歯槽膿漏)が重症化すると、死亡率が85%も増えることが判っていま
す。
歯周病になっている人の割合は、50歳代で男性68%、女性46%と非常に高いのです
。歯肉(歯ぐき)からの出血や歯肉の色が薄いピンク以外、歯肉の腫れや圧痛、
歯のぐらつきがある人はほぼ間違いなく歯周病があります。放置すると
歯を失うだけでなく、図に示すように免疫低下による発がんや動脈硬化進行
による脳卒中、認知症、糖尿病など多くの疾患リスクが高まります。
さらに最近の研究で、歯周病菌の出す毒素が新型コロナ感染やワクチンで
増えるスパイクタンパクの受容体ACE2を増やすことも判りました。
ACE2にスパイクタンパクが結びつくと血管炎を起こして血栓を作りやすくなり、
新型コロナ感染の重症化や重篤なワクチンの副反応の危険が増大します。
こうした障害を予防するために、確実に効果の上がる口腔ケアーを行って
歯周病をしっかり抑えましょう。口腔ケアーの効果は、東京歯科大が
東京都府中市でインフルエンザの罹患率を約1/10に減らした事からも
実証されています。
2.確実に効果の上がる歯磨きのやりかた
起床時と就寝前、毎食後の歯磨が理想ですが、最低でも就寝前に以下
の正しい方法で行います。
1)水圧で歯間の食べかすを吹き飛ばすソニックケアーパワーフロッサー(フィリップ
ス)などを使いますが、水圧が嫌いな方は奥歯までクリーニングできるカギ型のデン
ターシステマ(大型)を使用して歯間を綺麗にします。なお、起床時には食べかすが付
いていませんので、このプロセスは省略してもOKです。
2)ライオン(株) の下図の洗口剤システマEXデンタルリンスノンアルコール10ml
を30秒〜1分間口に含んで歯周病菌を殺菌し、吐き出します。
3)洗口剤をゆすがずにしたまま、フィリップスの電動歯ブラシソニックケアー(最も
安価なイージークリーンでよい)を使用して次のように歯を磨きます。
4)歯と歯肉の境界に歯ブラシの先を直角に密着させ、一箇所2秒くらい回転させるよう
に磨きます。一番奥の歯は、歯ブラシを外側に回して奥側も磨くようにします。また前歯
の裏は歯ブラシを縦にして手前角を歯と歯肉の境界に当てるようにして磨きます
5)歯磨きに加えて週に二回程度は舌ブラシで舌の表面を軽い力で10回くらいこすり、舌
苔を取り除き改めて口ゆすぎとうがいをします